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画像はチポレ(チポトレ)のボウル


アメリカ旅行でもっとも苦労することの一つである。ただし、この項に関しては私は書きたいことがたくさんある。独断と偏見もあると思うが、私はこの項に重点を置いておきたいと考える。

まず、私はアメリカンフード、とりわけ10ドル前後で食べられるものについては、アメリカの中の食べ物の一部でしかない。という認識はきちんとある。あらゆる民族がいて、それぞれが家で食ってるものが10ドル程度で食えるファストフードがすべてではないことくらい知っている。

それを踏まえて私のような旅行者が、旅で採る食事についてのことを書いていく。

初めに、私はアメリカ旅行でよく太るという話を聞く。それは、アメリカの食事がおいしいから。というよりも量が多くてカロリーが高いから。という情報をよく聞くのである。それはわかる。私自身も3度ほど短期間のアメリカ旅行で、出される量の多さに驚いたことがある。それに慣れればそりゃ太るだろう。

しかし、私は日本でも割と大食いの部類に入るし、体重は80キロ、格闘技をやっているといっても体脂肪は多い方だ。つまり決して健康体ではない。その私がアメリカにいって、同じように食っていたらさらに体重が増えるだろうし、なによりもこの過酷なアメリカ単独横断ドライブが完遂できないような気がしていた。

なので、食事には最大限気を付けようと思っていた。つまり、マクドナルドのハンバーガーを毎日食う。とかいうような無謀なことはやめて、栄養のあるものを食べていこうと考えていた。

しかし、アメリカではファストフードは等しく栄養がなく、驚くほど選択肢が少ないことも知った。旅の途中、見たファストフードのほとんどは、バーガー、タコス、ピザ、肉。のどれかである。都市に行けば、そこに各国料理が加わるが、基本小腹を満たそうと思ったらアメリカ人はバーガー、タコス、ピザ、肉のどれかを食っていると思ってよい。

で、だ。私はそこに野菜がないことに気が付いた。野菜を食わないとどうなるか?私の場合ウンコがでなくなる。それにつきる。バーガーなどでも空腹は満たすことはできるが、ウンコがでないと、どんどん体調が悪化する。またこれは、旅行記を読んでもらえればわかるが、全編にわたって私は痔で悩み、前半はビタミンC不足で、歯肉炎が治らなかった。(途中でビタミンCの錠剤を買って、すぐ直る)

旅の途中で野菜を採ることの重要性と、それから、野菜を外食で食べようと思ったら、結構金がかかる。ということに気が付いた。安く、野菜を採る方法はいくつかある。 1つはスーパーにいってカット野菜を4ドルくらいで買って食えばよい。結構うまい。ただ、面倒くさい。1つは、都市部に限られるがchipotleという野菜にこだわりのあるメキシカンファストフードに行けば11ドルでたっぷり野菜や、割とオーガニックな飯が食える。という方法がある。が、それ以外だと、レストランでサラダを頼んだり、サラダバーで8ドルくらいするサラダを食べる必要がある。またその際必ずドリンクも別料金なので、基本野菜とかちゃんとしたものを食おうと思ったら20ドルから30ドルは1食につきかかる。ということに気が付いたのだ。高い。

次に味の問題だ。アメリカンファストフードはこってりしているイメージを持っている人が多いと思うが、意外と日本よりも味付けは薄いことがほとんどだ。またダシが効いてないものが多い。と思う人も少なくないと思う。それには理由がある。まず、味が薄いと思うのは、塩をあまりつかわないからだ。塩は大抵テーブルにおいてあったり、別に用意してある。自分で塩味を調節しろということだ。これは、実は日本よりも塩に対して警戒している人が多い証拠である。油に関してはアメリカ人はあまり警戒してないが、塩はかなり警戒している。

さらに、ダシの部分だが、よく、日本人はダシの味がわかるから偉いとかいってる人が多いが、そういう人が食っているものがもし、日本のファストフードばかりだった場合、警戒する必要がある。それはダシというよりも化学調味料にやられているかもしれないのだ。アメリカでもアメリカンチャイニーズと呼ばれる、パン●エキスプレスのような中華系ファストフードがあるが、それらは、うまい。しかし、昨今の健康志向のアメリカ人は、そういったものは食わない。なぜならば、化学調味料(中華だしの素系)が怖いからである。バカな日本人はこういうだろう。

「化学調味料はいってても、うまけりゃいいじゃん!」

私は今回の旅で、ことごとくアメリカの料理は、金だしても味が薄かったり、ダシがきいてないな。と思ってがっかりした。だが、同時に、あんまりおいしくないので、ある程度の量を食べたらもういいや。ってなっていたし、1食食べたら、その日はもういいや。と思うように自然となっていった。が、体の調子は決してわるくはなかった。これが重要なのである。つまり私は自然とダイエットができていたわけである。体がそれで充分と教えてくれていたのである。

一方、旅の途中で、猛烈に日本で食うようなジャンクフード。カレーとかラーメンとか牛丼が食いたい!と思って、そういう店にも行ったが、そのときに、ふと思った。これってうまいけど、本当に体にいいのかな??と。そしてあとから気が付いたのだが、猛烈にそういったものが食いたくなるのって、ひょっとして化学調味料の依存症になっているんじゃないかな?と。その結果、体が、もう食えないと思っていても、脳が依存しているから過食してしまうのである。

私も40歳である。独身だから、普段あまり料理をしない。ある程度収入があるので、食いたいものを食いたいときに食える。しかし、身近に安くてうまいものがたくさんあるので、選ぶのはいつも1000円以内の安い飯。そのせいで気が付かないうちに化学調味料ジャンキーになっていたのではなかろうか。

それはアメリカで化学調味料が、あまり入っていない、栄養価は高いけれど味気のない飯を食わないと気が付かなかった。結果として、体の調子が良い方がいいのである。食ってる間、気持ちよくても、どんどん太っていたら意味がないのである。

そう考えて急に自分の未来がこわくなった。日本での、あの食事を続けていたら成人病まっしぐらじゃないかと。

アメリカはジャンクフード大国だが、同時に食に対しての意識が高い人は日本の比ではない。都市部にはオーガニックスーパーがたくさんあるし、(ホールフーズやトレイダーズジョー)そういう店にいくと、日本とは比にならないほどの品揃えだし、客も多い。またニューヨークにはサラダバーがたくさんあったし、グルテンフリーのメニューもたくさんあった。(グルテンフリーというのは結果、低インシュリンダイエットみたいなものだ。)

なんでもアメリカがいい。といっているわけではない。アメリカの低所得層はジャンクフードしか食えないので、とにかくデブだ。また、基本コーラなどの砂糖水が大好きだ。アメリカ横断をして、この国は本当に肥満が多いな。と思った。NYとセントルイスを比べたらわかる。セントルイスはデブが多かった。セントルイスは貧しい街で、犯罪率も高い。

さて、私が何が言いたいかというと、私はこの旅行を機に最も変わったのは、食に対する危機感をもったということだ。体によいものを食べる習慣は意識して作っていかないといけないし、金を払って買わなければいけない。そうしないと、精神も病んでしまうし、生活自体が向上しない。

安いものばかり食べていると、精神を病んで、過食に走ってしまうのだ。あーこわいこわい。





というのは、これ私の独断と偏見に満ちていて、大間違いな可能性もあるので、参考にしたい人だけ参考にしてほしい。





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ホールフーズはセレブ向けオーガニックスーパー。そこの総菜コーナーはマジでクオリティが高い。日本のデパ地下などカスだ。

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野菜の種類が多い。日本のスーパーのようにセコセコしていない。色どりがキレイ。そしてフルオーガニック。



さて、あなたが、もしアメリカで1ヶ月外食しか、できないといった場合にいくつかアドバイスを書いておこう。上の文章にも書いてあることと重複していることもある。

①野菜を安くくいたければスーパーでカット野菜を食え。

②ウォルマートで20ドル程度でクーラーボックスを買い、GSで買ったりモーテルでただでもらえる氷をいれて、冷蔵庫にして、水、カットサラダ、ドリンクなどを貯蔵しておけ。

③chipotleは、最も安く健康的で日本人好みの味を出しているファストフードだ。

④モールに行けば、ファストフードの選択肢が増える。腹が減ったらモールを狙え。

⑤レストランはYelp!で評判の店にいくとよい。Yelp!は食べログのようなものだ。

⑥あらゆるレストランは、食べきれなかったら包んでくれる。遠慮なく「can you pack this?」と頼め。

⑦whole foodsというスーパーのお惣菜は、栄養価最高峰だ。

⑧1食多めに食べると、その日は、もう食べたくなくなる。本当に空腹になってから食べる癖をつけるとよい。

⑨コーヒーは目が覚めるが、トイレに頻繁に行きたくなる。アメリカのトイレ事情は最悪だ。よってコーヒーはオススメできない。

⑩チップは15%くらいだ。1割とその半分と覚えておけばよい。

⑪日本から割りばしを持っていくことをオススメする。使う場面が多い。

⑫スーパーで食材を見るだけでも楽しい。日本とは品揃えが桁違いだ。


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