DAY20 『シカゴ→クリーブランド　ロックって結局何？』 : アメリカ横断ドライブ全記録　～LAからNY２９日間の旅～

朝の6時に起きて6時半にはシカゴを発った。まだ明るくなる前なのに、高速は混んでいる。例のごとく、レーンチェンジの応酬で精神力が一気に磨耗する。

この辺は風景は、かなりつまらない。

有料道路入り口

なんとか都市を抜けると、出ました！有料道路。噂には聞いていたけれど、ここからは気を引き締めないと。というのは、この有料道路、通称トールロードは日本のETCのように、スルーできるレーンもあり、何もわからずに通り抜けると、一見無料で通れたかのような錯覚を起こすが、その実、キチンとナンバーを控えられていて後日、ドカンと上乗せされた利用料がカードで引き落とされるのだ。主に東側の都会でこの有料高速道路が出てくると聞いていたが、ついに来たか！という感じ。しかし、たじろがなーい、まどわされなーい、僕だから〜♫とTMネットワーク風にキチンとチケット受け取りレーンに行き、出るときはキチンとキャッシュを払った。

出口

曇天だ。トールロードには、もれなくレストエリアもあるので、休みをとりやすい。フリーウェイだと、結構我慢しちゃう。

疲れたお父さんみたいになってる。子供いないけど。

有料道路は合計３回あったかな。有料なのに工事中の場所がところどころあって、なかなかスピードが出せず、クリーブランドに着いたのは午後14時。

クリーブランドでやりたい事は、ロックの殿堂に行く事だが、その前に、一度街の中にあるiPhone修理屋に向かったが、まだ開店前だった。店が開く前というか、開業してなかった。グーグルマップに見切り掲載していたらしい。ファック。

仕方がないので、ロックの殿堂に行った。クリーブランドって、ほかに見るものはないのだ。

入り口にはスレイヤーみたいな、あんちゃんがいた。１０代だったらワクワクしただろうな。

チープトリック。こういう感じで衣装と、楽器が展示してある。

ロックって幅広いんだな・・。マドンナってロック？？

歴史とか。

メタリカのギター。昔だったらワクワクしたんだろうな。こういうのって、ハードロックカフェにもない？

シュープリームスってロックじゃないだろ。

ジェームスブラウンは、ロックていうか、ファンクだろ。

マイケルはキングオブポップだろ。

マイケルコーナーは充実してた。

スムースクリミナルのあれね。

グラミーのあれもある。

デンジャラスの衣装だっけ？

先日亡くなったデビッドボウイ。グラムロックだからロックだな。

ビヨンセはＲ＆Ｂだろ。

これってヒップホップだろ。

これも。

ジミヘンドリックスはまごうことなきロックだな。

衣装。

ドアーズもロックだ。

ＳＩＡはロックじゃないだろ。そして、なんでカツラｗ

ケイティペリーはポップ。

テイラースイフトの衣装。クンカクンカしたい。

歌詞の字かわいい。

プリンスはロック的側面あるね。

土産物屋もなんか、もりあがらなかった。

私の中でロックは死んでいるようだ。そもそもロックとはなんだ？ググってもわからなかった。言葉で説明できないから、音で表現しているとか、いってるやつもいたが・・。ロックとは生き方なのか、特定の音楽スタイルなのか、思想なのか、わからない。その昔友人は、ロックは揺らぐこと。と言っていた。そういえば私は、ロックとはＮＯということだ。と思っていたこともあった。

しかし、私はそのどれもが抽象的すぎて、やがて、ロックとは何か？の禅問答には終止符を打った。ある時、もうロックを追求しないことにした。ギターも弾かなくなったし、ギターの音が退屈だと思った。その代り、テクノや電子音楽に傾倒した。そういった音楽にはロックの汗苦しさとか、説教臭さとか、破滅型なところはなく、割と冷静に音の快感を追求する実直なところが好きだし、感覚を数値化する科学的な態度にも共感が持てた。

私からすると、このロックの殿堂こそが、え？ロックって結局なんなの？っていう答えを用意していてほしかった。こういう不良っぽい黒を基調としたデザインでお茶を濁らされても困る。過去にいたバンドがしていた恰好がロックだとは思わないし、そういうものをロックと固定してしまうと、めちゃくちゃダサいと思った。

ロックの殿堂にいるアーティストで好きなものはたくさんあったが、ロックの殿堂入りを拒むようなロッカーの方がかっこいいと思う。そういう点でメガデスグッズは、一つもなかったので、かっこいいと思う。特にマーティーフリードマンがかっこいいと思う。あの人の人生こそがロックンロールだ。

Marty_Friedman